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1.202017
Trados・memoQで原文を編集する方法プラスα

普段仕事をしていて、よっぽどのことがない限り、原文を編集(さわる)ことはないのですが、
TradosでもmemoQでも、それぞれのツール上で原文を編集することは可能です。
翻訳の分野などによっては、原文を編集・修正する作業が必要なことも出てくるかもしれませんが、
原文は基本、翻訳者側では編集しません。
指示があった場合は別ですが、別途コメントで残すことがほとんどだと思います。
Trados 原文を編集する方法
Tradosの場合、デフォルトの設定では原文を編集することはできませんので、
以下の手順で設定を変更します。※説明画像はTrados2017です
ホームタブ→プロジェクトの設定を開きます。
プロジェクトの設定画面から、プロジェクトを選択して「原文の編集を許可する」にチェックをいれて「OK」。
これで、原文が編集できるようになりました。Tradosを再起動する必要はありません。
分節上で右クリックすると「原文の編集」が選択できるようになっています。
分節が黄色の枠で囲まれていると、分節を編集できることを示しています。
memoQ上で原文を編集する方法
デフォルト設定のままで原文の編集が可能です。
セグメントの色がグリーンに変わって、原文が編集できるようになります。
原文を編集したりできないようにするには、セグメントをロックします。
翻訳→ロック/ロック解除をクリックすることで編集はできなくなります。
本来のロック/ロック解除の使い方とは若干違いますが、これで原文はさわることができません。
(ただし、原文のコピーや確定もできなくなります)
実は画期的な機能が加わっていたTrados2017
と、ここまでは、これまでのTradosやmemoQでも原文の編集が可能であることを説明してきましたが、
実はTrados2017では、それほど大きく宣伝されてはいないと思うのですが、とっても画期的な機能が加わっていました!
それは、
です。ここにチェックマークを入れることで、Tradosに原文を表示させたときに、
例えば「FIG.」などの「ピリオド」や「コロン(:)」「セミコロン(;)」で勝手に改行されてしまっていたのですが、
この勝手に改行された部分を、結合することができるようになるのです。
これは、本当に画期的ですよ。いや、私藤原も、バグが出尽くさないとTrados2017にすることはできないな……
と思っていたのですが、この機能が搭載された!と知った瞬間、すぐにでも購入しよう!と思ったほど、
これまでのTradosで「勝手な改行」に苦しめられてきた翻訳者の心を大きく動かすものです。
SDLの方々、声を大にして宣伝すべきは、この点ですよ!
というか今回も、受講生からの質問をきっかけに、大島と2人で色々調べあげているうちに、
この機能が2017には備わっていることがわかったわけですが、
はっきり言って「翻訳の始め方」が簡易になった(←SDL社が「売り」にしている部分)とかどうでもいいと思うぐらい、
この機能はありがたいものです!!!!
ということで、今回も受講生の方、素晴らしいご質問をいただいてありがとうございました。
みなさん、Trados2017へのアップグレードは、ちょっと選択肢に入れた方がいいかもしれませんね。
私の心も大きく動きましたが、とりあえず、私は新しいパソコンを購入後、そちらにTrados2017を入れることにします。
今度は、このパソコンのスペックについても、記事に書いていきたいと思いますので、今しばらくお待ちください。