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Trados編:原文が消えた!と思ったら?分節の結合/分割には要注意!

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こんにちは。
KokoDoki Companyスタッフの藤原です。
(ちなみに「cocodoki」は却下されて「KokoDoki」になってます(笑))
今回は、TradosのOJTコースの方からいただいた質問について取り上げていきたいと思います。

Tradosでの分節/結合とは?

Tradosで・・・というよりは、「翻訳支援ツール」でという話になりますが、最初に原稿を翻訳支援ツールに取り込んだ状態のまま最初から最後まですべて訳出するということはありません。

自分の理解しやすい箇所で、文章を切って、それを再構築することで、1つの文章を作り上げて行きます。

これは、「翻訳支援ツールで」というよりは、翻訳という仕事をしている限り、ツール上でか、テキスト上でか、頭の中でかいずれかで行われている処理だと思いますが、

実際には、頭の中で行われる処理を、翻訳支援ツールやテキストを使って可視化していることになると思います。

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ただ、問題になるのは、「翻訳支援ツール」でその処理を行っているとき。これは、「翻訳支援ツール」がきちんと動作してくれないことには、どうしようもないのですが、Tradosは、実はそんな操作において、不具合が発生しています。

Tradosでの分節/結合には要注意!

実はTrados上で分節の結合、分割を行うと、突然原文が表示されなくなるという事象が発生します。

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もちろん、翻訳者としては、「ギョギョッ」となるのですが、

ここは冷静に、

「元に戻す」操作(ショーカットキーによる操作も含む)をすることで、多くの場合原文が元のとおりに表示されます。ただ、Trados2017では、「元に戻す」操作だけでは、元の状態に戻らないことが多いらしく、その操作表示されない場合には、Trados Studioを再起動させる必要があります。

てっきり2017では、こうした不具合は修正されていると思ったのですが、どうやら技術者さんは、ここに主眼を置いていないようですね。

いやいやいや、原文が消えるなんて、翻訳者にとっては「真っ青」な状態になりますよ。ただ、この事象が発生したときに「他の人にはこんな事象は起っていないのかも!」と思う必要はありません。いつでもどこでも誰にでも起り得る事象です。

パソコン環境によっては発生しないこともあるのかもしれませんが、「絶対」とは言い切れないところが恐ろしい。

今、発生していないからといって、今後発生しないとは限りません。

この事象に遭遇しないためには、Trados上では、分節の結合、分割を頻回に行わないようにするしかありません。

また新たな解決法がわかった際にはお知らせいたしますが、ブログ記事「翻訳支援ツールの作業スペースが狭いと感じている方へ」でも紹介しているように、分節の結合等を行う際には、秀丸などのテキストエディタを使用し、最終形態をTradosにコピー&ペーストで反映させていただくのが、現時点での最善策かと思われます。

この操作は、一見手間に見えますが、慣れてしまうことで、それほど手間にはなりませんし、「Tradosがフリーズしないか」、「原文が消えてしまわないか」といった不安を抱えつつ、翻訳を行うよりは、心理的にかなり楽になります。

まとめ

恐るべしTrados。あなどることなかれ(悪い意味で)。まだまだ気が抜けないTradosですが、だからと言ってマイナス面ばかりに目をやっていては損なので、上手く付き合っていく方法を見つけていくようにしましょう!!!

上のような対処方法がわかっていれば、最悪の事態は避けることができます!

ぜひ、今、この事象が発生していない方も、「今後発生し得る」と考えて、事前に対応策を取っておくようにしておいてください。対処法を忘れたときには、この記事に戻ってきてくださいね(笑)。

ついでながら、今日、たまたま私が属している「色材協会」の月刊誌に目を通していました。

普段であれば、そこまで引っ掛からなかったもしれませんが、たまたまのタイミングでこの記事の中に

「添加剤の特性、作用機構を理解し、塗料中でその機能を十分に発揮させること、また同時に発生する不具合を危険予知することは非常に重要である」

と書いてありました。

技術開発に携わっている人にとっては、その最大の効果とリスクとを常に念頭に置かなければいけないのですが、私たち翻訳者は、上記のような翻訳支援ツールの不備な部分を不具合が起きないように、上手くごまかしつつ、翻訳支援ツールから得られる最大の効果、つまり時間の短縮化や効率の向上といった面を活かすことに注力していく必要があると思います。

いつも書いていますが、翻訳支援ツールが万能に近づくほど、翻訳単価も下がること、また納期の短縮を求められることは間違いありませんので、上手い付き合い方を覚えることは重要だと思います。

さすがに、人工知能が人間の翻訳能力を超えるには、まだまだ時間を要するとは思いますが、人工知能が人間の想像を遥かに超える発展を遂げていることには間違いがありませんので、まだまだ・・・・と油断しているほどの時間の猶予はないかもしれません。

ただ、こちらについても、何度でも繰り返しお伝えしますが、翻訳支援ツールの危険についても事前情報があり、翻訳支援ツールをサクサク使用できるようになっても、それだけで「翻訳者として一人前」と言えるわけではありません(関連記事:「Tradosを使えれば一人前の翻訳者」にちょっと待った!)ので、その点は重々ご承知ください。

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